世界で一番をくれる人



「は、離して!」



「約束の日は今日だ。僕にいう言葉、わかってるよな?」



わかってなんかない、分からないに決まってる。



「あたしは、……彼氏がいます」



大好きで、大好きでたまらない。




世界で一番をくれる、海斗が。




「だから、諦めて、ください……」



あなたは違う。



どうしてあたしを知ってるのか、なんであたしを好きになったのかわかんないけど。



そんなものに興味はなかった。



ただ、今、あたしはすごく怖くて泣きたいくらい怖い。



それだけ。



それだけしかあたしは持ってないの。