世界で一番をくれる人


「え……」



「もともと、頭が理系の人間だったからそこは間違えなかったんだけどね。2ヶ月くらい勉強サボってて、進路選択も物理取るのをギリギリで生物とるって、変えて。それでもって、いきなり医者になるって言ったから、周りは大反対」


お母さんにも、担任にも必死で止められたなあ。


懐かしい、気もする。


もうちょっとであれから一年たつんだ。



「でも、あたし、止められるほど燃えちゃうんだよね」


だから、頑張る。



無理だって言われても、どんなに言われようとも。



それでその未来を変えられたら、すっきりしない?


見返してやったぜって、そう思う。



それが楽しいから、絶対に負けない。



「いつだったか、ずっといじけてた声が変わった日があったんだよな。そうか、決心したからなのか」


「うん、取り戻すのって思ったより大変でね。それでいじけてる場合じゃなくなったんだよね」


「前を向いてるんだな、お前は」


前、かあ。