世界で一番をくれる人


あたしの自慢の彼氏の海斗さん。


お勉強もできるけど、実はスポーツもものすごく出来る。


今は部活に入ってないけど、中学時代は陸上部だったらしく。


留学するまでも、人数が足りないと、色々な部活の助っ人マンになって、バスケしたり、バレーしたり、サッカーしたり。



ほんとに忙しい人だったんだ。



そんな体力を持ってるからこそ。



「か、かい、とっっ!はっ、速いっ!…無理無理、死ぬ!」



あなたの走るスピードがとんでもなく速いことをどうか自覚してください。



「え、あ、ごめん。そうだったね、真帆運動苦手だったね」



「…はぁはぁはぁ。違う!違う、そういうことじゃなくて。いやたしかにあたし、運動神経悪いけど!」



そんなあたしに海斗はプッと吹き出して。


「なに自問自答してるの、分かってるよ。早かったかもな。でも、もうすぐだ」



「もうすぐ?」


海斗の目的地はもうすぐらしいけど、あたしにはさっぱり分かんなかった。



「ここら辺ってなんもないよ?ただの河原があるだけで…」


もしかして。



「海斗、この河原に来たかったの?」