「…あの」



だんまりの櫻井君に声をかける。


あれから一言も喋らない。


ねえ、話があるんでしょ?



なら、話そうよ今限定で短気なあたしがキレる前にさ。


あー気まずい!


気まずすぎる!


「あたしに話ってなんですか?」



ずっと相手から切り出してくれるのを待ってたけどさ。



もう無理、限界。


あたしは早く帰りたい。