「おっはー♪早いねっ!」



「桜が遅いから迎えにきたんだよお!」


桜の格好は気合入れてるような…

やっぱデートだもんね



「どこ集合だっけー?」


「えー?現地集合だよ!」


桜は本気で忘れてたらしく、嘘って連発していた。


電車に乗り、遊園地へ。


「桜ー!!花歩っ!」

翔太の大きな声ですぐ見つかった。


「翔太うるさいっ」



翔太はあたしにチケットを渡し、デコピンをした。


そのデコピンにホッとする。



「おはよ。」

「あっ…。おはよ」


龍の格好は翔太と違って大人っぽい。

なんとなく「かっこいいね」って言ってみた。


「ありがと」ってボソっと返してくれた。


顔が赤くなるのがわかる。



恥ずかしいー…。


遊園地の中にはいり、あたしたちはジェットコースターに乗った。


もちろん席は翔太と桜、あたしと龍生だった。


「こわー…。」    ガタンゴトン

「大丈夫だろ。俺がいるしっ」



ドキッとした。胸が痛い。



「自分で何言ってんだよ!」 ガタンゴトン


そしてジェットコースターは頂点へ。

「なあ!俺と付き合ってっ!」


キャーっ

龍生の声を消すように風にまみれて聞こえづらかった。


でも…

今付き合ってって・・・・・


そう考えてるうちにジェットコースターは着いていた。