式は進み、牧師の前で永遠の愛を誓った。
挙式のあと、披露宴へ。
披露宴への司会は、私と碧斗の要望で、生徒会メンバー全員でやってくれることになった。

奏多「これより、新郎藤原碧斗、新婦神谷茉莉の結婚披露宴を始めます」

披露宴は徐々に進んでいき、遂に各スピーチが始まった。

正宗「新郎藤原碧斗より皆様にご挨拶致します」

碧斗「今日は、私達の為にお集まり頂きありがとうございます、私と茉莉は、私が茉莉の居る学校へ転入したことにより
出会いました、茉莉の双子の兄である真咲、3つ下の弟陸斗に茉莉の事を聞いて転入しました、茉莉は辛い時を過ごしていて、私は茉莉を家に連れていきました、それなら暫くして、私たちは交際を始め、そのあとすぐ茉莉は単身イギリスへ留学してしまいました、それから色々ありました、
私の婚約騒ぎ、茉莉と茉莉の親友ルイが絵で優秀賞を取ったこと、私は茉莉にも出会えたことを感謝してます、
同じく私が茉莉に出会うきっかけをくれた真咲と陸斗にも感謝してる、ありがとう」

咲里「続いて、新婦神谷茉莉からのご挨拶です」

『先ほど碧斗が言った通りなので、私は別の事を少し話します、私は生徒会長をしていました、生徒会メンバーは皆
裕福な家庭の人たちでした、皆本当に優しくて、
暖かい人たちでした、急なイギリス留学も快く送り出してくれて、イギリスでルイに出会って、画家と言う夢が見つかった、本当に皆ありがとう』

私達の挨拶が終わり、両方の家族からの話が終わって、
ケーキ入刀だと思ったら、思わぬサプライズが待っていた。

和希「ケーキ入刀の前に、今亡き新婦神谷茉莉のお父様より
お手紙を預かってます」

『嘘・・』

奏多がそっと読み始めた。

~茉莉へ~

まず茉莉、結婚おめでとう。
茉莉は3人の中で一番頑張り屋さんで、俺の誇りだった。
茉莉がイギリスに留学するって言ったときはすごく嬉しかった。
茉莉が言い出さなかったら、無理矢理でもイギリスへ
留学させるつもりだった。
俺は茉莉が大好きだった。
茉莉だけには言ってなかったんだが、茉莉があの絵を持って
家に来た日から1か月後、俺は癌だって診断された。
もう長くないと言われた。
茉莉にバレて、泣かれるのが一番嫌だった。
茉莉、碧斗君と元気でな。

最後に。
自分の信じる道を行きなさい、信じなければ明日はない。
信じる明日へ飛び立て。

~父より~

奏多が読み終わった時、私の目からは涙が溢れていた。
涙をを碧斗が拭ってくれた。

拓海「ケーキ入刀はまたあとでにして、先に料理をお楽しみください、新郎新婦、元生徒会メンバーは控え室へ」

拓海の声で私たちは控え室へ。