イギリスから飛行機に乗り、使いで来てくれたメイドの
阿里沙さんと迎えの車で藤原邸へ。

『ただいま到着しました』

碧父「座って」

『失礼します』

碧父「茉莉さん、碧斗と別れてほしい」

『え?』

碧父「実は、藤原カンパニーは現在かなりの赤字を抱えていて、倒産寸前なんだ、そこにある会社が助けてくれると名乗りをあげてくれた所がある、でも条件があった、それは、碧斗と向こうのお嬢様が婚約する事」

この話を聞いた途端、私の中で何かが音をたてて、
崩れた。

碧父「茉莉ちゃんと碧斗がどんな思いで今まで頑張ってきたかは、見てればわかる、二人には本当に悪いと思ってる」

碧斗「ふざけんなよ、俺は茉莉以外認めない!」

碧母「碧斗、分かって・・」

『あの、お願いがあるんです』

碧父「言ってみなさい」

『留学生として受け入れてくれたイギリスの学校の
席が隣の男子と、絵を描いています、出来次第、
世界中の画家が集まるコンクールに出す予定です、
それで優秀賞を取ったら、賞金が貰えます、
優秀賞を取って、賞金を手に入れたら、今までの恩返しとして全額お渡しします、その代わり、婚約は破棄、
碧斗とは別れません』

碧父「茉莉ちゃんの熱意に負けた、いいよ」

『ありがとうございます』

碧斗「茉莉、部屋に行こ?」

『うん』

私は碧斗くんの部屋に行った。