「グスッ……うぅ……………」
僕が涙を拭うと
天神は話の続きを話し始める
「お主が辛いと思う気持ちは私にも分かる…
だがこれだけは覚えておいてはくれないか?
君に生きて欲しいからご両親はそのために…………」
天神が最後まで言い終わる前に
僕は口にする
「この世から消えた……そうだろ?………」
「あぁ……そうだとも」
「それで……天神様……僕を不死身の神にしたって……」
深く頷き天神は言う
「不老不死の神だよ永遠の命を持つ神様…」
正直この話を聞いて
本当に僕がなって良いのだろうかと感じた
父さんと母さんがいなくなった僕に
生きる意味はあるのだろうかと
そりゃ僕のことを思ってくれて契約してくれた
その父さんと母さんの願いを踏み潰したい訳じゃ無い
それでも………
「僕に……務まりますか?」
弱々しく僕は尋ねる
「僕に………不老不死の神は…務まりますか?」
天神はそんな僕の質問に優しく答える
「務まるとも…お主は両親の分まで生きなさい
そう言ってももし君に迷うことがあるのなら
時は長い…生きる意味を少しずつ見つければ良い」
僕は少しだけ表情が緩み
「うん………そうだよね」
「如月皇太君………君は今日より不老不死の神となる
そしてその神の名は……〝皇月獅〟今日からのお主の名だ」


