(んっん………ここは……………)
僕が目を覚ますと見慣れない景色
辺りは真っ白でほのかに光りかがやいて
そんな場所に僕は一人倒れていた
(………そうか……死んだのか………)
僕はただこのまま死んでいく事を後悔していた
その時奥から一人の巨人が現れる
「お主……生きたくはないか?」
(……………え?………)
バッと起き上がりまじまじと巨人を見る
その巨人は白くて長い髭を生やしこちらを見ている
「あ……なたは………」
驚きを隠せずにいる僕は何度も瞬きをする
「私は天神…ここ大天国を支配する神だよ」
その巨人はただそう告げる
「てん………じん……?……だい……てんごく…?
はは……やっぱり僕は死んだのか……………」
泣きたくなるこの感情を抑えて
僕は俯く
「だから言ったろう…生きたくはないか…と?」
「そりゃ………生きたいよ…けど…死んだんだろ…?」
僕が天神を見ると天神はニコッと微笑み
「君は…〝生き返れる〟」


