神様の罪


俺と音々が結婚してから半年ほど過ぎた今日

俺達二人はデート(お出かけ)をする予定だった

「音々!準備できたか?」

俺は玄関で音々が準備し終わるのを待つ

「出来たよ!!」

音々は準備が終わると鞄を持って靴を履き

「行きましょ!麗尾!!」

俺達は手を繋いで神社から出る

今日の天気は雲が一つない青空で

このあと起こる〝悲劇〟なんて

想像もさせてくれなかった



















俺達が出かけてから結構経つと

人が何やら集まっている

「何だろ?麗尾!行ってみよ!!」

「おっおぅ!」



俺はここで本当は止めておくべきだったんだ

行かないで早く買い物でもしよって……



人が集まる中央にはアメリカの大統領がいた

(あれは……スミス大統領………)

スミス大統領は皆に言う

「えー!日本の皆さんどなたか我が国のために私の妻になってはくれないだろうか!」

俺はその言葉に呆れた

わざわざ仕事を捨てここに来ていること

そんな事を言うために日本語を覚えたこと

何をしているんだこんな奴が……

俺は心の中で思った

けど俺の考えとは反対に音々が突然こんな事を言う

「大変ね…きっと後継ぎが欲しいんだわ……」

音々は悲しそうな表情でスミス大統領を見る

何故だ…他の人達も同じだ

どうしてだ誰も俺と同じように思わないのか?

まるで………

「お嬢さん!分かってくれますか?」

スミス大統領は音々の方を見て

「えっえぇ……」

その返事を聞くと近くに行き手を握って

「ありがとうございます!!」

大きな声で言いニコっと笑った

その時俺の中の何かがズキッと痛む

(俺がいるって言うのに………)

「あの…もし音々を妻にしようとしているのなら
お引き取り願いたい音々は俺の妻なんで」

そう言うが一向にスミス大統領は

音々の手を離そうとはしない

「何を言っているんだ…君より私の方が偉いんだぞ?
それに刃向かおうって言うのなら戦争だって!」

スミス大統領が言うと周りの皆も

「そうだそうだ!」とスミス大統領に同意する

何でだよ……何でなんだよ!!

音々は俺に助けを求めるような目を向ける