「あれ痛くて俺あまり好きじゃないんだけどな」

俺がそう言葉を漏らすと

音々は困った表情をして

「それは分かってる…けどお願い……」

音々はジッと俺の方を見る

こう音々にせがまれると俺はどうも言い返せない

何せ音々は俺の恋人…彼女でもあるからだ

「分かった!分かったよする…するからそんな顔するなって」

俺が笑って音々の頭を優しく撫でると

ニコっと笑って「うん!」と応える

俺はすぐ布団を片付け着替えると

職場へと向かう






















職場へと向かった俺はいつも通り注射器を出して

血を抜き始めると仕事仲間の男が来る

「麗尾殿!音々さんとの結婚はいつ行われるんですか?」

突然そんな事を言ってきたので少し驚いたが

ふと考えるとそう言えば音々と付き合い始めてから

もう2年は経過している

「女の人って言うのは男の人から言われるのをずーっとずーっと!待っているものですよ?」

そんな事を言うので俺は考える

「そうだな……そろそろ言っても良いかも知れないな」

「本当ですか!!」

俺がそう答えると男はパッと明るくなる

「上手く行くことを祈っておりますぞ!!成功した際は私に教えて下さいね?」

俺は「はいはい」と適当に返事を返すと

男は満足そうにして自分の仕事場へと戻って行った