「じゃあな」



そう手を振る君の笑顔が愛しくて、切なくて…

ただの学校帰りの"さよなら"なのに、なんでこんなに辛くなるの?

明日も会えるけど、まだ離れたくない。

もう少しだけこの瞬間だけ側にいさせてよ。



そんな言葉、簡単に言えるわけない。

震えながら帰る家までの道。

目から溢れる水滴は、歩きたいはずの道を歪ませた。