『んじゃ、洗濯とかあるから、後、頼むね。』
小走りでエレベーターに向かう母の背中に、走らないで下さ〜い…って言ったけど
聞こえていなかったみたいです。
病室に戻ると、間もなく平野先生が来た。今日の担当ナースさんも、一緒に話を聞きに来た。
カンファレンス室へ向かう途中、父がフラついた時の為に、背中に当たらない様に手を添えた。
時折あたる父の背中は、背中だと見ていなければ、ただの板の様にゴツゴツしていた。
腕も、2の腕も、同じ太さ。肘の裏側には、これまでの治療の印の青痣。
今日の検温。37度。
早くもテンパる、おとーちゃん(笑)
明日は…更にテンパるのか?


