ちゃんと、食事しる! ☆ Kingの生きる道☆


8階に付くと、既に昼の配膳車が、面談コーナーの所にある。



父の分… 【流】と書いた食事が見えた。



病室に行くと、父はベッドにいなかった。トイレ?



食事の予定表には、明日の昼から常食と書いてあり、また
【食堂でたべましょう】とも書いてあった。



のっそりと戻って来た父。


「おはよー。トイレ行って来たの〜?あのね、もうご飯、来てたよ〜。」



母に持って来る様に頼んだら、母は私に持って来てと言った。



左が冷たく、右が温かいトレイを震える手で(笑)溢さない様に病室まで運ぶ。



「あぃ、ご飯〜。」



父はベッドに座ったまま横向きの、ちょっと不自然な姿勢で何日かぶりの食事に目をやる。



ご飯が炊ける時の、上澄みの様なおも湯は、味がしないからと半分残した。


黄色いカボチャのスープも少し食べて、もう沢山だと言う。


「ゼリーもあるよ?」



『それなら食べれるかな?』


ゼリー、完食。