…………………洋ちゃん。

どれくらいぶりかに、抱きついた。

海晴の彼氏だっていい。

他の誰かを好きでもいい。

でも……………2度と後悔はしたくない。

「好き。」

泣きながらの告白は…………キチンと伝わったかどうか分からない。

それでもいい。

自分の言葉で伝えたいから。

ギュッと抱きしめてくれる洋ちゃん。

顔を上げると

「誕生日おめでとう。」って……。

……………………………………………………………。

…………………………………………へっ??………………………誕生日??

固まる私に微笑んで

「今回は本当に覚えてなかったんだ?」って…………。

ニッコリ笑うと

「じゃあ、今の『好き』は………心からのもの?」って。

心からのもの??

覚えてない??

全く意味の分からない私をベンチに座らせて……種明かしをしてくれた。