練習の途中でトイレに行こうと抜けてきたはるに声をかけた。

「あの先輩、指怪我してるけど、夏の大会には出れないよね。」
「でも、足速いからもしかしたら代走で使うためにベンチ入りできるかも。」

いい話を聞いた!!!

もしほんとにそうなら、応援には行きたい。先輩が出られないとしても野球は好きだから、見には行く。楽しさは半減だけど。


先輩が出れるかはまだわからない。

開会式の一週間前に、新聞で発表されるまで、私たちは知ることができない。

出るなら必死で応援したいと思った。