新学期が始まって、先輩が3年になった。私は2年に進級した。

学校には慣れたし、勉強もそこそこできるようになった。

始業式が始まった。

私は1組。列で並ぶと後ろの方だったから、先輩の姿を探した。

隣は、中学から同じの奈那。

｢うわあ～、となり綾かあ♡｣

ちょっとぶりっ子な感じの奈那が私は苦手だった。でも、話をするのは楽しいし、人と話すのが苦手な私からすれば、話しかけてくれる奈那が隣でよかったとも思う。

｢隣、奈那かあ、1年間騒がしくなるなあ。｣
｢そんなことゆうのお～♡｣

そんな会話をしながら、在木先輩の姿を探した。

『おった！！』

先輩は5組のクラスに並んでいた。

背の高い先輩と楽しそうに話してる。私の大好きな在木先輩の笑顔が輝いている。あの先輩と仲いいんだあ。勝手にそんなことを考えながら、先輩のクラスをしっかりと把握した。