話すことはできない。ただ遠くから見つめるだけの存在の先輩。

そんな先輩のことを好きだと認めてしまえば、恋に変わる。

リレーを全力で走ってる姿がかっこよかった。
在木先輩と戯れる先輩のお友達が羨ましかった。
本当なら、リレーを走って息を切らせる先輩に「お疲れ様です」って声をかけたかった。

この気持ちを「好き」と表す以外にどう表現したらいいのかわからない私には、好きであることを否定することはできなかった。