「おるやん!」
「おった!」

こころと声が重なった。

緊張してるようにも見えるけど、楽しそうに自分のチームを応援してる先輩がいた。

クラスの友達と楽しそうに笑う笑顔。

かわいいなあって、先輩に対して思うことではないのかもしれないし、失礼でもあるけれど、私には語彙力がないから、なんでもかわいいでまとめてしまう。

だけど、先輩は体も小さいし、笑顔も本当にかわくて、私はその笑顔が特に大好きだった。

先輩の番が回ってきた。今先輩のクラスは3位。

バトンをもらった先輩が走り始めた。
その姿をすかさずカメラに収めた。

小さくて細いからだは、軽そうに動いてとても速かった。2位に追い上げてバトンを次の人に渡した。

走り終えた先輩は膝に手をついて息を切らせていた。心の中で「おつかれさま」って言って、楽しそうな先輩を眺めた。