「ヴィックス、カズマ。」


「「ハッ。」」


「・・しばらくはお前達に任せる。」


「・・・・?・・と申されますと?」


「お前達も知っての通り、

父上が生きていた頃も、
兄上が国王になった後も、

僕はこれまで政務に全く関与してこなかった。

そんな僕がいきなり出来るわけ無いだろ?

ヴィックス、お前は父上の時からその片腕として政務を支えてきた。

今王宮にいる者の中では、
お前が一番政務を正しく動かせるはずだ。」


「・・・・み・・身に余るお言葉・・。
ありがとうございます。」


ヴィックスが深々と頭を下げる。


「僕が色々覚えるまで・・お前に任せた。」


「・・・・・このヴィックス、
身命を賭して励みます・・・!」