「リバル国王。
ヴィックスとカズマ、到着致しました。」


王室の扉をノックすると中から“入れ”と声が聞こえてくる。


「失礼します。」
「失礼します。」



リバル様は豪華な装飾で彩られる王の椅子に腰掛け、どこか遠くを見つめていた。


ヴィックスと共にその前に立つ。


「・・明日からはもう行事は無い?」


「はっ!本日の即位の儀を以て、リバル様が第40代 ハグワール国王と相成りました。

明日からは早速、
政務にあたって頂きます。」


ヴィックスの言葉を聞き、
リバル様が一つ息をついた。