「務まるのか・・あの方に・・。」


「おい、口を慎め。」


その場にいる者がポロリと本音を漏らした所で、すぐにまた別の者が諭した。


家来がそう思うのも致し方ない・・。


「カズマ殿・・リバル様はどちらに・・?」


ヴィックスが私の顔を見てきたので首を横に振る。


「街に出てどこかで飲み歩いていると思われます。

最近は外泊も多くなっているので、恐らくご友人の家で寝泊まりしているのでしょう。

遣いの兵を向けて捜索しています。」


「こんな時に・・・。」



ラバル様が昏睡状態に陥って2日目。


リバル様はまだこの事実を知らない・・。


早く伝えないと・・・
何もかもが手遅れになってしまう。


ヴィックス達が段取りを進める中、
一足早く会議場を出た。