!?

「・・・・・」

「・・・・・・・・・・・。」


確かな感触と共に・・刀が貫いた。


だけど視線の先に映っていたはずのエイダの背中はそこにはなく・・・・


「・・・・なんで・・・・・?」

「・・・・・」


貫いたゼロの体から、
大量の血が噴き出し俺の両手に降り注ぐ。


「・・・・・何故だ・・・。」

「・・・・・」



まるでエイダを助けるかのように、
俺の刀が入る直前・・・

ゼロがエイダの体を吹っ飛ばした。


だったらそのまま避けられたはずなのに、
逃げる事無く俺の刀を受け入れた。



「・・・・・」

「・・!!」


ゼロの体から刀を引っこ抜くと、
ゆっくりと目を閉じながら倒れた。



・・・いや考える前にエイダだ・・!


「エイダ大丈夫・・・・か・・・?」


「・・・・・・・・。」


尻もちをついて硬直していたエイダの体を見るが・・・・・

血が出てない・・?

さっき一太刀食らったはずなのに・・・・?



「・・・峰打ちだったのか・・?」


「・・・・・何故だ・・ゼロ・・・・・。」


エイダの手を掴んで体を起こす。


そのまま・・・血だまりの上でうつ伏せに倒れるゼロを見下ろした。