「・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・
・・・・・・。」


「・・ラバル様?どうされました?」



「・・・何と・・何と書けば良い・・?」


「まずは時候の挨拶からでございますよ。

それから先日のソプラノ巡察・お食事会の御礼を書くのが自然かと。」


「・・・カズマ・・・。」


「・・?」


「お前が書いて!!」


「!?」


ラバル様が私に筆を差し出してきた。


「頼む!心の友よ・・!!」


「・・・・分かりました。
その代わり最初だけですよ。

手紙というのは相対して話すより、
気持ちが相手に伝わるものです。

イズミ姫に気持ちを伝えたいなら、
やはりご本人が・・・。」



「分かった分かった。
お前には敵わないなホント。」



「自分の部屋で書いて参ります。

明日にはお見せしますのでどうか今日の所はもうお休みになってください。

政務に響きます。」


「うん。ありがとうカズマ。」



寝不足でご判断が鈍るようなことがあったら大事。


落ち着いたラバル様にはベッドに入って頂き、私は部屋を出た。