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「カズマー!ハチの散歩行くぞー!」


「はい。すぐに支度致します。」


ヨバル国王様のお子、長男ラバル様は私の2つ歳上の精悍な王子だった。


武術や馬術では誰にも負けない、若くしてハグワール自衛部隊の陸軍隊長をも務める逞しきお方。


そして・・ヨバル国王様に似てとても優しかった。