第27章 決戦、ハグワール  リューマ






<何やってるの?>


「こうして右手と刀を結べば・・
ほら、これで絶対に離れない。」


<トイレ行けないじゃん。>


「・・ちょっとは緊張感のある事言え。」



早朝にソプラノを出た俺達は、
既にハグワールの街へと入っていた。


初めて足を踏み入れたこの街は、
さすが首都だけあって全てに華がある。


人々の避難が済み、

ガランとした高級住宅街を駆け抜けて、
王宮西門の手前まで進行した。