「ラバル様。
それは恐らく“一目惚れ”でございます。」
「・・・・え・・・えー!!」
「・・・国王がそんな簡単に尻もちをつかないでください。」
普段は逞しき精悍なラバル国王様が、
私の言葉を聞いてひっくり返った。
「こ・・これが・・・恋心と申すのかカズマ!?」
「それ以外ありえません。」
「・・・恐るべし・・・。」
ようやく起き上がったラバル様。
その額にはじんわりと汗を流されている。
「どうすればよい・・?」
「どうするもこうするも、またイズミ姫に会いに行ってみればよいではありませんか?」
「理由は何と・・?」
「何も難しく考える必要はございません。
“会いたくなった”
と言えばよいではないですか。」
「・・・・・・・・・・・・・・・。」



