守りたい ただあなただけを



―――――― 

お屋敷の最上階まで昇り、
長い廊下を歩く。


その先の扉の前で立っていた2人の女の子が、俺の顔を認識して会釈してきた。


「え~っと・・・・・・。」


「サードです。」
「フォースです。」


「サードにフォースね。覚えた。」


「イズミちゃんに御用ですか?」


「ちょっとだけ話せるかな?もう寝た?」


「恐らくまだ起きてらっしゃると思います。
どうぞ中へ。」


「ありがとう。」



護衛の二人に断りを入れて、ノックをしてからイズミの部屋の扉を開けた。