全てはお嬢様の為だったのか・・・。

カリマル師団長の底知れぬ葛藤を思うと胸が締め付けられる。


リバル様・・・。

長の家族だけに留まらず・・師団長のお嬢様を人質に取るとはなんて卑劣なことを・・・。


しかし、それでも師団長は自衛部隊の責任を1人で背負い込むつもりか・・。




「・・好きにしろ・・もう行け。」


「ハッ!」

覚悟を決めたカリマル師団長の足取りは、本来のように力強かった。