「聞いてくれるか我が友よ。」


「一体どうされたのですか?」


「先日ソプラノへ巡察に行った際、

ソプラノの長とその家族と食事をしたのだが・・・

それ以来、胸の中がこう・・・

なんというか・・ドキドキと高鳴ることがあるのだ。」


「・・・は、はぁ・・。」



ラバル様は国王に即位された後も、

各都市を定期的に巡っては、その街に住む民や、街を治める長と交流を深めていた。


先代のヨバル様以上に民を愛し、自らの足で国を見て回って動物たちとも触れ合っていた。


ついこの前はソプラノ巡察に行っておられたが・・はて?