「イズミ、お前は奥に隠れてろ。」
「敵襲でしょうか・・?」
「かもな。」
ネコをその腕で抱えたイズミを避難させる。
『ワン!ワン!』
『クゥーン』
「大丈夫。みんな落ち着いてイズミについていってな。」
怯えているのは人間だけじゃない。
僅かに生き残っている動物達も、
イズミの後ろを追わせる。
・・え~っと・・・丸太、丸太・・・あった。
エイダがアルトの街で武器として使っていた丸太。
それを掴むと俺もシェルターの出入り口へと向かう。
「リューマ!!」
「お前は一歩もそこから動くなよ。
みんな、イズミを頼んだぞ。」
『『『『ワン!』』』』



