ファーストが着る服の肩には、

ローゼ華撃団の紋章と共に“1”という数字の刺繍が入っている。


ファーストはそれを優しく触りながら、ソプラノの長から受けた恩恵を教えてくれた。


「君が一番強いのか?」


「数字が若いからといって強さを表しているわけではありません。

槍では私よりもサードの方が強かったりもします。

・・しかし“1”を与えてくださった事を私は誇りに思っています。」



「アルトの時でも見てて思ったけど、
いかにも君は“リーダー”って感じだよ。」


「ありがとうございます。

しかし・・・こんな時にこそ・・ゼロがいてくれたらと思います・・。」



「・・ゼロ?・・“1”じゃなくて“0”が始まりなのか・・?」