「リューマ殿、刀は・・?」


「ハグワール班に加わった仲間に渡した。
危険は向こうの方が大きそうだからな・・。」


「そうですか・・・。貸して頂いて久し振りに稽古したかったです。」


「刀を見てテンションが上がる女の子には初めて会った。」


「私達は幼い頃よりずっと鍛錬に励んでいましたから。」


「イズミよりも歳下の子もいて・・。
ソプラノの長もある意味恐ろしい人だな。」



「・・・身寄りがいない子達ばかりなのです。」


「・・?」


「リューマ殿。
この国は広い目で見れば平和な国でした。

しかし細い目で見ていくと、
親に捨てられた子供、虐待を受けた子供。

少なからずこの国にもそういう子供達はいる。

歴代ソプラノの長達は、そんな私達に愛情を注いでくれた恩人です。」


「なるほど・・・。」