「後日、男を捕らえた最大の功労者であるその兵に、国王から感謝の礼状が手渡される事になり、

多くの人間が見つめる中、
王宮でその催しが行われた。」



「・・・・・。」


「兵は礼状を受け取った瞬間、
隠し持っていたナイフで王の首をはねた。

そしてそのまま・・国外へと逃亡した。」


「・・それがキラなのですか?」


「キラほど、
“凶悪”という言葉が似合う者はいない。

あの男は強いだけでなく頭も賢い。

王の首をはねて国を混沌のどん底に落としたい、

たったそれだけの為に69人を殺し、
それを無実の男になすりつけ、

王と対面する場を生み出した。」


「そのような男を・・どのようにして従わせたのですか?」


「余の計画を話した。それだけだ。」


「・・・イヌ・ネコ虐殺令・・。」