第22章 そしてソプラノへ  リューマ



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「・・峰打ちだから安心してかかってこい。」


刀を突きつけた先、アルト自衛部隊の連中が一歩二歩と後ずさりする。


「やはりそなたは強いな。」


「そういうエイダも、丸太を持ったゴリラみたいだぞ・・痛っ!」


冗談のつもりだったが頭をはたかれる。


「私も一応女だ。そのように接しろ。」


キッカワがイズミに付きっきりになってくれた事で、

守から攻に専念できるようになったエイダは心強かった。


追ってくる自衛部隊の連中を二人でぶっ倒しながら、アルトの街を逃げ回る。