第20章 Kikkawa



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「よし!行こう!!」


「おー完全復活だなエイダ?」


「三途の川を半分まで渡っていた。
迷惑を掛けて本当にすまない・・。」


「・・俺もちょっとだけ足を踏み入れたよ・・。」



小屋の前でエイダと話していると、
イズミ、キッカワも中から出てきた。


「キッカワ君、このご恩は一生忘れません。」


エイダが深々と一礼するので俺もそれに習う。


「・・・・。」

<早く行こう。>



俺達の出発を後押しするように、
吹雪も収まり空は快晴だった。


キッカワを先頭に、
アルトまで下山を開始する。