第19章 質実剛健      カズマ



********************************************


「あるいはと思い・・バスやアルトにも兵を向けて捜索しているのですが・・見つかりません。」


「“消えた”ということか?」


「・・・はい・・。」


「・・・・・・あっそ。」


カリマル師団長の報告を聞いたリバル様が立ち上がった。


「カリマル、
ソプラノに立て籠もる民達に伝えろ。

“娘は死んだ。大人しく投降しろ。
さもなくば容赦なく皆殺しにする“とな。」


「リバル国王・・イヌやネコも既に数えきれぬほど捕らえました・・。

もはや・・もはや・・!」


「・・・・・・。」


「・・・・っ・・・。」


「どうしたカリマル?言ってみよ。」


「・・・・・・。」


「余は“根絶やしにする”と言ったはずだ。
1匹残らず殺すまで、分かっておるな。」


「・・・かしこ・・まりました・・。」



「もう寝る。さっさと出て行け。」