“ガチャリ”


・・・・?!


扉が開く音がしたのでゆっくり体を起こすと・・・・・



「・・・・・・・・。」


扉の前に・・・見知らぬ男・・・。


背は俺と同じぐらいで、
白に近い金色の髪の・・

何故か視線を下に向けてキョドキョドしている。


目を合わせようとしてくれないが、
どこか優しげな雰囲気を醸し出していた。



「キッカワさん、
エイダは大丈夫ですか・・・?」


隣のイズミが声を掛けると、

金髪が手に持っていたスケッチブックのような物をこちらに見せてきた。


<大丈夫。熱も下がってきた。
傷口も消毒したし、
直に目を覚ますと思う。>


「良かった・・・ホントに良かった・・。

ありがとうございますキッカワさん。
エイダの様子を見てきます。」


イズミが椅子から立ち上がり、
金髪の隣を横切る。


「こちらが私達を助けてくれたキッカワさんです。エイダの治療もして頂きました。」


最後に金髪を紹介してくれると、

エイダが眠っているであろう別の部屋へと行き、金髪と二人きりになる。