「ここは・・・どこだ・・?」



“ヒュー”、“ゴォー”という、
風が空気を切り裂く音が聞こえてくる。


建物の外は吹雪・・・・。。

ってことはここはまだ山の中・・。



「・・・・ンッ・・・。」


「イズミ・・・。」


「・・・アッ・・リューマ・・・。」


「ここはど・・。」


「良かった・・・!!」


目が合ったイズミが涙を浮かべながらその顔を俺の胸にうずめる。



「一体何がどうなってる?」


「最初は幻覚だと思いました。

リューマに必死に声を掛けていた時、
視線の先に灯りが見えて・・・。

急いでそこに向かったら・・この小屋があったんです。」


「こんな雪山に・・・・奇跡か・・。
でもよくエイダと俺を運んで来れたな・・。」


「私一人では無理だったので手伝って頂きました。」


「・・・?・・誰に?」