・・・・・・・右・・・・ッ・・


「・・・リュー・・。」

「大丈夫・・悪い。」



右足を雪に取られ、
片膝をついてしまった。


背中におぶるエイダにも謝るが、
意識を失う彼女からの返答は無い。


「どこか・・腰を落ち着ける場所を・・。」


「はい・・・。」


「・・・・・・?」


再び動かした左足がまた雪に取られ、
感覚が無くなっている事に気付いた。


「リューマ!!」


「・・・・・・・・・・・・・。」



・・・・・あ・・れ・・・?


・・・“大丈夫”と動かそうとした口が動かない。


必死に肩を揺すってくれるイズミの顔がぼやける・・。