「イズミ、おんぶして欲しくなったら遠慮無く言えよ。」


冗談半分でイズミに訪ねるが、どこか吹っ切れた顔をして真っ直ぐ前を向いていた。


「私も・・強くなります。
これ以上エイダとリューマに迷惑はかけたくありません。」


「・・・ソプラノに着いたら剣術教えてやるよ。」


話に聞いていた通り、険しい山道だった。


転がっていた太い木の幹を3本見つけると、
それぞれ杖代わりにして先を急ぐ。