第18章 キッカワ登場    リューマ



********************************************


「こいつはすげぇ・・。」


眼前には、天国まで続いているんじゃないかと思わせる山がそびえ立っていた。


自衛部隊の連中もまさか俺達がここを通るとは思っていなかったんだろう。


テナーの死角とも言える酷道を走り抜け、
エレベスト山脈の麓までやって来た。


「リューマ、山登りの経験は・・?」


「あるわけ無いだろう。
バスにこんな山は無い。」


「・・私もだ。」

「・・・行きましょうエイダ、リューマ。」


万が一奴らが追ってきたらマズい。


夜の間に行けるところまで行こうと足を踏み入れた。