ウィグ曹長から託された地図がここでも役に立つ。 一般的な地図には描かれていないだろう酷道もここには書いてある。 「多分これがその山へと続く道だな。」 「暗くなったら出発しよう。」 「よし、じゃあ腹ごしらえだ。 イズミ、温泉饅頭って知ってるか?」 「・・リューマ!!」 「・・・ホワヒハヘン」 さっきからしょげてばかりのイズミの口の中に、饅頭を無理矢理突っ込んだ。 第16章 完