「なら話が早い。

カズマ、明日イヌ・ネコの残党狩り兵と共にテナーへ行け。」


「・・・テナーへ・・?」


かけ湯で洗い流す手を止めてリバル様を見た。


「私は絶対に協力致しません。」


「誰も“狩りを手伝え”とは言ってない。

テナーの温泉を思い出していたら、
あそこで食べた美味も思い出した。

買ってこい。」


「・・・・・何をでございますか?」


「名前は覚えてない。

“温泉”という名称がついてあったと思ったが、色は白く、形は丸くて甘い物だ。

あんな美味い物は初めて食べた。」