「・・・カズマか。
キラに背中を流させようか?」


「結構でございます。」


大浴場の中で、
髪の濡れたリバル様が入浴されていた。


隣にはその大きさ故に、
湯から半分以上体が出たキラもいる。



「ちょうど良いところに来た。
お前に命じることが出来たところよ。」


「・・洗いながらでもよろしいですか?」


「構わん。」


石鹸を泡立て、薄汚れた体を洗い始める。



「王宮の湯も悪くないが、

やはりテナーの温泉に一度入ってしまうと物足りなくなる。

お前も入ったことがあるか?」


「ラバル様のテナー訪問にお供した際、私も入りました。

水の都は、その美しい水から作る食物もさることながら、

効能の湯によって皆健康な体を作っているとラバル様から教えて頂きました。」