―――――― 

“コンコン”


「リバル様・・・カズマでございます。」


「・・・どうした?」


「ヨバル国王様が・・・
息を引き取られました・・・。」


「・・・あっそう・・・。」


「入ってもよろしいですか?」


「どうぞ。」



王宮中の人間がヨバル国王様の最期を看取る中、

唯一その場に現れなかったリバル様の部屋の扉を開ける。



視界に入ってきたのは・・・・・

幼き頃より変わらず・・・相変わらず白衣をその身に纏い・・・

ヨバル国王様が授けた顕微鏡をずっと眺める姿・・。