守りたい ただあなただけを



「ヴィックス。」


「・・ハ・・・ハッ!」


「兄上が生きていた頃、
余は兄上に言ったな?」


「・・増税のことで・・ございますか?」


「この国にはイヌやネコが多すぎる。

民達は当たり前のようにペットを飼い、
あいつらの世話代に金は消えていく。

ペットフード消費税を上げたところで、
ペットの診療代の負担を増やしたところで、

根本的な解決にはならないし、
余の懐に入ってくる金も大して増えないだろう。」


「・・・・・。」



「だから余は考えた。」


リバル様が立ち上がり、
一歩、また一歩私達に近づく。