守りたい ただあなただけを



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なんだ・・この威圧感は・・・・。

そう思ったのは私だけでは無いはず。

だからこの場にいる者が言葉を失っている・・・。



「どの都市も綺麗に赤字を出しやがって。

余は仲間達と共に、2ヶ月以上もの歳月をかけてこの国を隅々まで見て回った。

どうすれば父上、兄上の頃から続く不況を脱すことが出来るか。

平和を愛する馬鹿な側近達では話にならないから、

心を許す仲間達を従えて余は考えた。」




壇上から私達を見下すその視線は・・
まるでヨバル様・・ラバル様・・・


やはりリバル様もハグワール王家の血筋を引くお方・・。


先人達が放っていた一種のカリスマ性が・・今この瞬間爆発しているようだった。


一人称が“僕”から“余”に変わっても、
それを違和感と感じさせない迫力・・

だが・・一体何を・・?