「・・・お前も一杯飲むか?」


「匂いだけで倒れる事はリバル様も知ってでしょう?

キラ殿とサイコ殿はお連れではないのですか?」


「彼らにもプライベートな時間は必要だろ。」


酒の匂いがするのはきつかったが、

久し振りにリバル様と二人きりの時間が取れる事のほうが大事だった。


「廃武具令の完了、
おめでとうございます。」


「なんだ?嫌味のつもりか?」


「いえ。カリマル師団長が回収した武具の管理をしてくれるので、少しは安堵しています。」


「カリマルか・・。

あいつもヴィックスやお前と同じで優秀な男だからね。」


「尊敬しているお方の一人です。」


「ハグワール自衛部隊の連中も、
皆カリマルのことを崇拝している。

あいつが“死ね”と命じたら、
みんな喜んで死ぬ連中ばかりだ。」


「・・何を物騒なことを仰いますか。」


「間違っては無いだろう?」


「・・・はい。」


「・・・つくづく僕は運が良い・・。」