「カズマ君、昼寝が出来ていいご身分だな。こんな事なら俺も謹慎したいよ。」


「・・カリマル師団長。」


ハチの傍には、ハグワール自衛部隊のトップに立つ、カリマル師団長もいた。


「ずっと部屋にいては寂しいかと思ってハチを連れてきたよ。」


「・・・ありがとうございます。」

『ワン!』


「くすぐったいよハチ。」

『ワンワン!!』



「それから良い報告も一つ。

リバル国王が明朝帰ってくるとの報せが入った。

国王直筆の手紙が来て、
“カズマの謹慎を今日限りで解け”
との仰せもあったよ。」


「・・・・そうでしたか。
ご無事で何よりです。」


「2ヶ月半ぐらいか。さぞ“ブカンス”を楽しまれたことだろうに。」


「・・・カリマル師団長。
“バカンス”です。」


「・・ん?そうなの?」